九月が永遠に続けば 沼田まほかる著
店頭で「第5回ホラーサスペンス大賞受賞作」とか「国内ミステリー部門第1位」と書かれていたので、思わず手にとってしまったのが沼田まほかるさんの「九月が永遠に続けば」です。 内容は後で書きますがホラーサスペンス、ミステリーとはちょっと違う系統で嫌いな人は嫌いな部分も多くあるものの、全体としてはとても完成度の高い作品に仕上がっています。...
View Article東京湾岸奪還プロジェクト 伊園旬著
今度の奪還物は「秘密の小箱」。しかも隠されている場所は明快! それでも、門脇&丹羽のセキュリ突破のプロに依頼がきたのは意外な理由があった。 東京湾岸奪還プロジェクトは伊園旬さんの前作「ブレイクスルー・トライアル」の続編で、物語の構成上重要なファクターになっているのが、超がつくほどの高度なセキュリティシステムとそれを突破する様々な創意工夫になります。...
View Article悪の教典(上)(下) 貴志祐介著
2012年11月には映画公開が決定している貴志祐介さんの著書、悪の教典の文庫版の上下巻を(ある程度は予想がついていましたが)一気に読破しました! 正直読了感はイマイチ良くなくて簡単に言うと「後味の悪い作品」なのは確かなんですけど、主人公の蓮実聖司があっけらかんしている分「ゲーム感」が強いのも特長になっています。...
View Articleボーダー ヒート アイランドIV 垣根涼介著
垣根涼介さんのボーダーは、サブタイトルにある通りヒートアイランドシリーズの第4作目になります。とはいっても、前作(サウダージ)から文庫版の発売だと約5年半も空いているためほんと久しぶり!という感じです。 今までヒートアイランドシリーズはどちらかと言うとアクションシーンに注力されていた印象がありますが、ボーダーではアクションはやや控えめでノスタルジックな仕上がりになっています。...
View Article愛娘にさよならを 秦建日子著
愛娘にさよならをは「アンフェア」としてTVドラマ、映画にもなっている刑事 雪平夏見シリーズの小説としては第4弾となる作品です。 映像化された作品はどちらかと言うと、派手なアクションと誰が犯人で誰が味方なのかといった警察内部の権謀術数の部分がフォーカスされていますが、小説版は策略の部分はほとんどなく展開してきます。...
View Articleインターフォン 永嶋恵美著
せん‐さくを読んで気になった作家の永嶋恵美さんの幻冬舎文庫では2作目となる作品が「インターフォン」です。今作は団地をテーマとした短篇集となります。 あれやこれや(人間関係)は経験した人じゃないとわかりにくいところはありますけど、「集合住宅」として捉えたほうが想像しやすいと思います。...
View Article女が蝶に変わるとき 大石圭著
この作品は「いつかあなたは森に眠る」というタイトルで単行本として出版された大石圭さんのデビュー2作目の作品を題名を変え、そして内容も大幅に加筆・修正して出版されたものです。 どうりで、最近の大石さん作品に比べるとファンタジー風な内容になっていて、主人公「僕」のキャラクターも前半と後半でガラリと変わっていて一貫性に欠けるように感じたんですね。...
View Article吉原暗黒譚 誉田哲也著
誉田哲也さんといえば「姫川玲子シリーズ」や「ジウ」といった推理小説、武士道シックスティーンを中心とする「武士道シリーズ」の青春小説が人気ですが、吉原暗黒譚はそれらの作品の以前に書かれたある意味「原点」とも言える作品のひとつです。...
View Article魔欲 山田宗樹著
何かと問題 話題作を書き続けている山田宗樹さんですが、この「魔欲」は角川文庫では「直線の四角」以来久しぶりの刊行となる作品です(文庫軸でみても9年ぶりとなっています)。 魔と欲がタイトルになっていますが、作品の中軸を担っているのは精神的追い詰められた主人公とそれを治癒する医師のそれぞれの葛藤を描いたものになっています。 あっ、、、...
View Articleギフテッド 山田宗樹著
幻冬舎plus × ブクログが共同で行っていた「サイン入りバウンドプルーフ・プレゼントキャンペーン」で当選した山田宗樹さんの最新著の「ギフテッド」を一足早く読ませていただきました!! 小説は結構読んでいますけど、バウンドプルーフ(発売前に一部の関係者に配られるもの)を読む機会はめったにないことですから、とても貴重な体験をさせていただきました。...
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